地芝居ポータルサイト -jishibai portal site-

「地芝居(地歌舞伎)」に関する様々な情報を集め、
発信していくポータルサイトです。

地芝居とは

地芝居はアマチュアの人々が行う歌舞伎のことを指します。

演じるだけでなく舞台作りから何から何まで地元の自分たちが中心になって作り上げるのが地芝居の楽しさのひとつでしょう。

現在、新聞などのメディアでは農村歌舞伎、地歌舞伎、村歌舞伎、市民歌舞伎とも呼ばれています。

昨今では子ども歌舞伎が全国各地で盛んに行われるようになったり、今まで地芝居がなかった地域でも有志で団体を作り歌舞伎を始めるところもちらほら現れています。

地芝居ポータルでは、昔から活動している地芝居団体だけでなく、新しく活動を始めた団体まで幅広く情報を集めていくサイトを目指しています。

いつ、どこでやるの?

地芝居の公演は春と秋に多く上演されます。保存会の定期公演は「〇月の第〇土日曜日」というように決まっています。最近では他の時期にも合同公演などが行われるように公演の機会や形態が多様になってきました。

地芝居ポータルでは直近の公演スケジュールを「公演スケジュール」にて随時更新しています。また気になる地芝居団体の日程は「地芝居団体紹介」に掲載しているので、そちらをご覧ください。

※全国で行われているすべての地芝居公演を把握できていませんので、「この公演が抜けてるよ!」という情報があればぜひ、お問い合わせフォームからメッセージを送ってください。

場所は、神社境内にある農村舞台と呼ばれる神楽殿、木造の芝居小屋、山車、路上、公共の劇場・ホールなどいろいろな場所で行われます。様々な形の芝居空間で行われるため、それが各地芝居保存会の個性にもつながっています。ひと工夫された演出を見かけることがありますよ。場所に合わせた上演が地芝居の魅力の一つといえます。

入場料はいくら?

地芝居公演の入場料は、無料〜二千円(二○一四年一月現在)です。各公演の詳細を知りたい方は主催団体へ直接お問い合わせください。いずれにしても家族や友達たちと大勢で観に行けるお手頃な価格です。

※「ご祝儀」と「花」について
地芝居の定期公演において、「ご祝儀」を受け付けている団体があります。地芝居は昔から「村人たちが自分たちの楽しみで上演する歌舞伎」のため、みんなで支えていく必要があります。地芝居が今後も続いていってもらいたいという気持ちを込めてご祝儀を出してはいかがでしょうか。ご祝儀の相場は三千円から上限はありません。一升瓶のお酒をご祝儀代わりに出す人もいます。ご祝儀を出すと「花」と言われる張り紙が飾られたり、返礼として特製の粗品がもらえます。粗品はその土地でしか手に入れることができないかも!?

おひねりと大向こう

地芝居の楽しみで欠かせないのがおひねりと大向こうです。

おひねりとは紙に小銭を包んで、ご贔屓の役者が登場したり見得を決めた瞬間に客席から投げるものです。大歌舞伎ではみることのできない光景です。おひねりは一人で何度も投げていいです。事前にみんなと一緒にたくさん用意するのも地芝居の楽しみ方のひとつでしょう。おひねりの紙は白紙のコピー用紙などが使いやすいですが、色のついた折り紙などを使っても大丈夫です。おひねりの投げ方は客席の前方から役者たちの足元に向けて投げてくださいね。あくまでも舞台を盛り上げるものであって、役者たちの演技を邪魔しないように気を付けましょう。

※地域によってはお菓子袋を投げたり、一升瓶のお酒を舞台に置いたのを見たことがあります。逆におひねりを全く投げなかったり、子ども歌舞伎の時のみ投げる地域もあります。おひねりからも地芝居の地域性が見えてきて面白いです。

大向こうももちろんあります。大向こうとは、舞台から見て一番離れた「向こう」側にある客席を指しています。そこで役者の見得に合わせて掛け声をかける人たちのことを「大向こう」といいます。大歌舞伎とちがって地芝居では誰でも気軽にできます。地芝居での大向こうの特徴は、役者みんなに声をかけることでしょう。屋号を持っている地芝居の役者ばかりではないので、主に名前を呼びます。「つばさ!」「たろう!」などなど。大向こうを聞いてるだけでも面白いですよ。呼び方も工夫があって、「湘南!」と役者の地元の地名を呼んだり、「土建屋!」というように役者の仕事を呼んだりできます。遊び心満載ですね。

観客を楽しむ

地芝居の大きな魅力のひとつが「観客」です。上演中、役者たちがいる舞台だけでなく自分がいる客席を見まわしてみてください。地芝居を楽しんでいる観客たちの姿を知ると、その場にいることがますます楽しくなってきます。舞台だけでなく客席も楽しんでしまうことが地芝居の面白さだと思います。

芝居小屋や屋外での公演では写真撮影が許可されていることが、公共の劇場・ホールでは禁止されているところもあるので注意が必要です。写真撮影以外に、会場内での飲食、上演中の移動なども同じです。このように上演会場によって観劇のルールも変わっていきます。各会場のルールを守って地芝居をみんなと一緒に楽しみ盛り上げていきましょう。

幕間の楽しみ

幕間とは休憩時間のことです。幕間になると持ってきたお弁当やお菓子を広げて家族や友人たちとワイワイガヤガヤ楽しくおしゃべりしながら過ごす風景が見られます。たまたま近くに座っている人と仲良くなるとお菓子やお弁当の料理をいただく機会があるかもしれませんよ。また会場周辺で地域の特産品や地芝居オリジナル商品なども販売しています。他にも地芝居の衣裳展示など趣向をこらしたコーナーが用意されているところもあります。

お弁当は昔から続いている地芝居ではたいへん重要なポジションといえます。その地域の食材を活かした郷土の家庭料理を持ち寄ってみんなでにぎやかに食べるのはまるでピクニックへ出かけるような楽しさがあります。「菓子・弁当・寿司」のあたま三つの音を略した「かべす」という言葉や、「ろくべん」といったお弁当を指す言葉が今も使われている地域もあり、地芝居とお弁当の親密なつながりがうかがいしれますね。

地芝居」公演を手伝う役者として舞台に立つには

最後にもっと地芝居に関わりたいという方はぜひ公演のお手伝いをしてはいかがでしょう。どこの地芝居団体もいつも仲間を募集しているところばかりですから、勇気を出して問い合わせてみてください。当日の手伝いといった小さなことから地芝居を一緒に支えていきましょう。そして、もしかしたら役者として舞台にも立てるかもしれませんよ。