地芝居ポータルサイト -jishibai portal site-

「地芝居(地歌舞伎)」に関する様々な情報を集め、
発信していくポータルサイトです。

ブログ

岐阜県博物館主催「芝居大国!岐阜」の記念講演のご報告

2019年03月02日

岐阜県博物館主催「芝居大国!岐阜」の記念講演を務めました。

代表の蒲池は2月3日「美濃飛騨の地芝居案内」、スタッフの北河は2月23日「獅子芝居のすすめ」を担当しました。

 

***蒲池***

「地歌舞伎とは」の講演

主催者が自分を選んでくれたのは大御所の方々がお話されないことを話してほしいからだと思い、「そもそも岐阜県の地歌舞伎って何でしょうか?」とど真ん中の問いを投げて、話しました。

岐阜県が「地歌舞伎」という地域ブランドを強く押し出した20年間、2015年にお亡くなりになった振付師4代目中村津多七師匠は何を観ていたのか、何が観たかったのかを想像しつつ講演の準備をしました。

「いま楽をしようとしただろ。わかるよ。楽をするんじゃない。楽をせず、楽しむんだ。」

この言葉をくれた四代目中村津多七こと吉田茂美さんに向けて講演では話していました。

どんなふうに聞いてくれただろう。

 

***北河***

獅子芝居講演

聴講者は、学会発表とはかなり違うことを意識して
できるだけ画像&動画を多用、かつ分布図におとすなど、パッと見てわかりやすい作り方を意識しました。
「獅子芝居ガールズコレクション」と題して、美しき獅子たちを特集してみたり
(笑´∀`) エッヘン
獅子芝居の調査でもらった半纏まで着て90分間しゃべり倒しました。
少しでも、獅子芝居の魅力を感じてもらえたのであればいいな、と思います。

***

もうひとつ、私たちに貴重な機会を与えてくれた岐阜県博物館学芸員の南本有紀さんの感想を添えます。

 

***南本***

辞書に立項のない「地歌舞伎」は、歴史用語として「正しくない」から「学術用語として使用してはならない」と思い込んでいたことに気づかされました。
常識にとらわれて安易に思考停止していたなと反省。
現象として、とくに岐阜では「地歌舞伎」が定着しているので、その影響や展開を考察しましょうというのは目から鱗でした。
「地歌舞伎」を推進する県政にとって貴重でありがたいお話だったと思います。

アンケートによると獅子芝居を見たことがない聴講者が意外に多かったです。
地元民以外に鑑賞機会は少ないのかもしれませんが、この地域の発祥で全国的にも稀な芸能であることから、県内にも認知が広がることを期待したいと思います。
短くて、わかりやすく(太夫の語りで聞き取りやすい)、かつ、アクロバティックなおもしろみがある、私も好きな芸能です。

岐阜県政としては地歌舞伎の発信に熱心ですが、むしろ、この地域特有の獅子芝居こそonly oneとして発信していくべきかとも思いました。

***

どちらの回にも多くの聴講者がきていただき、感謝いたします。

ありがとうございました!

本日はこれにて。

地芝居あれこれ「雄踏歌舞伎」

2019年01月15日

本年も地芝居ポータルをよろしくお願い申し上げます。

今年の抱負としてはブログを少なくとも月イチ投稿していきたいと思います。できるよう精進してまいります。

というわけで、今年一本目のブログです。
昨秋にこんな問い合わせが届きました。

 

「私は静岡県の雄踏歌舞伎保存会に所属しています。ぜひ私たちを取材してください!」

 

保存会からのこんな取材依頼ははじめてで光栄なことです。
しかし、残念なことに私が諸事情により現地へ行って取材ができなかったのは申し訳なく思っています。
代わりに保存会長へ電話取材となり、貴重な話が聞けて大変面白かったです。
そして、地芝居ポータルに連絡をくれた方は保存会でも若手の20代女子!
保存会長さんも彼女たちには期待していて、今後の活躍が楽しみです。

 

今回の取材では保存会そのものの話を中心に聞きましたが、次は若手のみなさんも交えて「地芝居であれこれしたいこと」を聞いてみたいですね。

雄踏歌舞伎保存会のみなさん

 

取材の記事は(公社)全日本郷土芸能協会の会報に掲載されます。もしよろしければご加入ください。

 

そんな雄踏歌舞伎保存会の定期公演は今週末です。
ぜひぜひ公演に足を運んでいただければと願っています。

 

本日はこれにて!

 

【雄踏歌舞伎定期公演】

1月20日(日)

入場無料

雄踏文化センター

演目

一、寿式三番叟

二、本朝廿四孝 十種香の段(子供歌舞伎)

三、身替座禅

四、弁天娘女男白波 稲瀬川勢揃の場(子供歌舞伎)

五、興話情浮名横櫛 源氏店の場

30周年を記念した企画も現在検討しています

お問い合わせ:053-592-3084(雄踏歌舞伎保存会『万人講』坂田)

関連サイト:
https://yutokabuki.jimdofree.com/


【お知らせ】岐阜に阿波木偶箱まわしがやってきます

2018年08月13日

みなさま、ブログではお久しぶです。約10ヶ月ぶりでございます。
今回は人形芝居の公演情報が届きましたので、久しぶりにこちらからお伝えしようと思いました。

岐阜県では3年ぶりに、四国の阿波木偶箱まわし保存会の公演があります。
014年の岐阜県文楽・能大会えな2014にゲスト出演していただいて以来とのこと。
「恵那市生涯学習フォーラム2018」で公演いただきます。
この地域ではなかなか見る機会がない阿波木偶による祝福芸や門付芸、人形芝居です。
ぜひご興味のある方はご参加ください。

「恵那市生涯学習フォーラム2018~伝統芸能を通した人づくり~」
日時:平成30年8月26日(日) 午後1時開場、午後1時半開演
13:35~事例発表 中山太鼓保存会
14:00~16:00 阿波木偶箱まわし保存会顧問の辻本一英氏による講話と、保存会による実演
会場:恵那文化センター集会室(恵那市長島町中野414-1)
入場無料
問い合わせ:恵那市生涯学習課三学運動推進係 0573-26-2111 内線476

「伝統芸能を通した人づくり」チラシ表

「伝統芸能を通した人づくり」チラシ裏

【イベント】地歌舞伎鑑賞ツアー@岐阜県東濃地方

2017年10月21日

 岐阜県東濃地方にて「地歌舞伎鑑賞ツアー」がスタートしました!これは地歌舞伎を深く知ってもらうための地歌舞伎鑑賞日帰りバスツアー(名古屋発)です。各地歌舞伎公演には歌舞伎エキスパートによるガイドが付き、さらにご当地のお弁当つきます。

地歌舞伎鑑賞ツアー2017

 一回目のツアーはすでに終わっており、そちらのエキスパートは地芝居ポータルスタッフでもある東野歌舞伎保存会役者の足立伊公子さんでした。足立さんから今回の鑑賞ツアーの感想をガイド視点でコメントいただきました。
*****
名古屋発ガイド付き地歌舞伎鑑賞ツアー、第一弾36人のお客様を担当しました。(第五弾まで。私の担当は次は最後の中津川公演)内容は全て託していただき、車内ほぼ通して1人で喋らせてもらいました。バスの中は集中できるのでやってみたいと思っていたのですが、絶対に座ってシートベルトをしていなければならないので、通路を振り返るという無理な姿勢になりました。聞き手の顔が見られないと集中力にかけると思い、登場人物の拡大イラストなどで視線を集めたり、問いかけしたりしました。一般的な基礎知識を入れながら、主に、地歌舞伎と大歌舞伎の違い(呼称も含めて)から、地歌舞伎の楽しさを解説し、後は鑑賞外題のあらすじ(結構詳しく)、裾さばきなど役者として気になる視点などお話ししました。町の見所も少し紹介しました。歌舞伎鑑賞は初めての方も、大歌舞伎ファンもみえましたが、こんな話は聞いたことかなかったと喜んでみえました。

*****

コメントを読んで私もぜひ参加したくなりました。大変アットホームな雰囲気を感じ、バスの中も地歌舞伎(地芝居)の雰囲気と同じなんだろうと想像してしまいます。この企画は11月、12月、3月(2回)とまだまだ続き、現在絶賛申し込み中です!ぜひ友人や家族と一緒に参加して、地歌舞伎の旅を一緒に満喫してください!

【地芝居だより】9/17 豊澤千賀龍師匠の受賞記念発表会@長浜曳山博物館

2017年09月24日

 先週17日のことになりますが、滋賀県長浜市にある曳山博物館にて豊澤千賀龍師匠の受賞記念発表会がありました。

 豊澤千賀龍師匠は滋賀県長浜・岐阜県中津川・愛知県知立の三味線&義太夫を育てた名古屋市在住の師匠です。大正10年生まれですから、今年で96歳。70代の時から長浜の三役修行塾で指導にあたり、今でも月に一度は長浜へ通っているという師匠です。今回は全日本郷土芸能協会より地域芸能特別功労賞を受賞したお祝いに一門の弟子が集まり、お祝いを込めて発表会を催しました。かくいう私も千賀龍師匠に義太夫を教えていいただいており、今回は岐阜県中津川の義太夫教室の部で口上を務めました。一門の末席にいれることが心から嬉しいです。

豊澤千賀龍師匠

 千賀龍師匠も舞台に出て、傾城阿波の鳴門のおゆみの役として義太夫を語りました。まだまだご健在で私よりもはるかに声が出ており頭が上がりません。
「はじめに形、つぎに色、おわりに匂い」
と千賀龍師匠に言われました。この言葉を体にしみこませながら義太夫の修行に励みたいと思います。豊澤千賀龍師匠、おめでとうございます。

本日はこれにて!

【農村舞台】農村舞台について講演しました

2017年09月10日

農村舞台寳栄座

8月の最後の日曜日に愛知県豊田市で農村舞台について講演をしてきました。
テーマは「農村舞台の活用」です。これまで見てきた全国の農村舞台での活動をいくつかピックアップして紹介し、現在の農村舞台のあり方について思うところを話してきました。
拙い話にもかかわらず地元の人たちが大勢集まり、聞いてもらいました。
地元に眠っており、つい最近眠りから覚めた農村舞台「寶榮座」は大変すばらしい舞台です。
これから地元の怒田沢の人たちと共によりよい未来を歩んでいってほしいです。
講演のレポートがございます。下記のリンク先からご笑覧いただければ幸いです。

***農村舞台寶榮座 第2回ワークショップレポート***
2017年8月27日(日)、怒田沢集会所「青葉の館」にて、第2回となる「農村舞台寶榮座保存活用ワークショップ」が開催されました(第1回目は7月30日に行われた「改修」をテーマにしたワークショップ)。コーディネーターは地域人文化学研究所・寶榮座相談役幹事の天野博之さん、講師には地芝居ポータルサイト代表・真宗大谷派 長善寺住職の蒲池卓巳さんをお迎えしました。
https://houeiza.jimdo.com/17082902/